神の樹「Redwood」に出会う旅
第2回 (2006年1月25日発行 かわらばん第250号 掲載)
2005年11月28日(月)晴れ。アメリカ研修2日目。今日はバスで北上し、Redwoodを目指しながらナパのワイナリーをいくつか訪ねます。
ナパは世界的に有名な産地のひとつ。谷に挟まれたこの地は穏やかな気候で、果実や野菜等、収穫物の宝庫です。この地はワインとなる葡萄の生産に素晴らしく適しているそうで、海の影響による冷涼な夜間と温暖な日中の気候のコンビネーション、痩せた土壌等の要素が複雑に作用して、凝縮味・複雑味、共に豊かでバランスのよい葡萄を生み出します。我々一行も、昨年、リーデル社のソムリエ・庄司先生の講習(ワイングラステイスティング会)を受けてからというもの、グラスを揃え自宅でワインを愉しむようになるなど(グラスの形状によってワインの味が全く変るのです!)、ワイン愛好者が多く、ナパバレーでのワイナリー訪問は「Redwoodとの対面」の次に楽しみにしていました。

▲「Redwood」のワイン樽
まず訪れたのは「REDWOOD」と名前のついたワイナリー。今日から移動距離を考え、ミニバスから大型バスに乗り換えた為、ワイナリーまでの道が細くバスが通れずに訪問先を急遽変更。迎えにきてもらったワイナリーのリン婦人の車に先導してもらい到着しました。
ここではワイナリーの中を見学させてもらい、ご主人のマイクさんが持ってこられたワイン4種を試飲。試飲ルームから外へ続く石のテラスが美しく、テラスの向こうに収穫後のわずかに実の残る、落葉した葡萄畑が見渡せました。
ワイナリーの名前の由来は近くにRedwoodが多くあることから。マイクさんとマイクさんのお父さん、おじいさんの3人の名前が付いたおすすめ混合ワインがとても美味しかったです。
次に向かったのがオーパス・ワン・ワイナリー。途中横切った線路は、昔鉄道が走っていたものを、今は「ワイン列車」としており、本格的なフランス料理と美味しいワインを飲みながら、ナパバレーの葡萄畑を走り抜けるそうです。ルート29をしばらく走ると葡萄畑の向こうに神殿のようなオーパス・ワン・ワイナリーが見えてきました。「オーパス・ワン」は、カリフォルニアワインの最高峰といわれるワインで、その名にはクラシック音楽の世界でいう「作品番号第一」という意味があるそうです。ワインは芸術的でなければならないとの考えで、建物も風景も素晴らしいところでした。ティスティングはモダンな大理石の部屋に案内され、一杯$25!!のワインをその屋上で味わいます。遠くで見たときは鉄骨かと思った屋上のパーゴラもRedwoodでできており、シルバーグレーの色彩が周囲に溶け込み、壮大に組まれたドームのようなRedwoodのパーゴラを見上げて飲むワインは格別でした。以前はRedwood材の樽を使用していた時代もあったそうで(現在はオーク材の樽を使用)、建材としてだけでない用途に驚きました。

▲「オーパスワン」の入り口。上に見えるのが木製(Redwood)のパーゴラ
3番目は「シルバーオーク」。このワイナリーのワインは東京のレストラン「サイタブリア」で味わうごとができるそうです。白壁にコントラストが美しいRedwoodの大きな扉を開け中に入ると、内装材にもふんだんにRedwoodが使われており、あたたかな雰囲気で迎えてくれます。深みのある色に、内装材としてのRedwoodの美しさに目を奪われました。普段、外部のデッキ材等でお客様にお勧めすることが多いのですが、Redwoodの木肌の美しさ、年月と共に深みを増す色合いは「神の樹」と呼ばれるのにふさわしく、そんな美しさを内装材として日々室内で肌に感じることができる暮らしをあらためてお勧めしていきたいと思いました。
次に訪れたのは「サッツゥイ」。石造りの外壁を色付き始めたツタが覆っています。庭のRedwoodのパーゴラには葡萄が品種ごとに絡められ、パーゴラの下にはそれぞれベンチが置いてあり、葡萄の木陰で休むことができます。このワイナリーでは、中にサンドイッチやチーズを売っている売店があり、庭のガーデンテーブルで売店で買ったワインやチーズを皆で気ままに愉しむことができます。そこでサンドイッチの昼食をいただき、道路をはさんで向かいにある高級食材店のディーンアンドデルーカを見学したりして2時過ぎに今日の宿泊地、ゲーバービルに向かって出発。ゲーバービルのホテルに到着したのは夕方6時半頃でした。この夜はホテルのすぐ横にあるメキシカンレストランにて夕食をとり、就寝。
明日はいよいよ、今回の研修のメインである「アベニューオブザジャイアントウェイ」に向かいます!
【神の樹「Redwood」に出会う旅 第2回 (2006年1月25日発行 かわらばん第250号 掲載)】
”神の樹「Redwood」に出会う旅”は、2005年12月発行のかわらばん第249号から5回にわたって連載された、アメリカ研修の報告記です。