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神の樹「Redwood」に出会う旅

カヤノスタッフ押切まゆみが、アメリカで体験したRedwoodの魅力をお伝えします

第4回 (2006年3月25日発行 かわらばん第252号 掲載)

「アベニューオブザジャイアントウェイ」を抜け、ハイウェイ101に戻り、次の訪問予定地、Redwoodの製材工場「パシフィックランバー社(PALCO社)」がある「スコティア」の街に向かいます。途中、「スコティア」近くのドライブインの敷地内にあるレストランで昼食を頂きましたが、出て来た料理はさすがアメリカというボリューム!レストランの庭にはRedwoodで組まれたパーゴラやフェンスがありました。

1:30 p.m.「PALCO社」に到着。そもそも「スコティア」という町はPALCO社の社員とその家族で構成されているというめずらしい町です。広大な土地にに270世帯が暮す小さな工場町です。PALCO社はRedwoodの製材を行っており、カヤノで扱っているRedwoodもこのPACLO社で製材されたものです。Redwoodの植林から伐採、そして木材の加工を行っています。大きなRedwoodを扱うだけあって、工場内の敷地はかなりの広さ。まず最初に案内された事務所は、さすがにRedwoodを製材するPALCO社だけあって、壁材、ドア、パーテーション等、全てRedwood材で、その中でも、クリアオールハートという無節で木肌が非常に美しい材が使われていました。年数を経た深みのある色合いで、美しさが木の内側から溢れ出てきているようでした。その事務所で一人一人にヘルメットとゴーグルと耳栓を渡されて、それを付けて道を挟んだ向かい側にある製材所へと向かいました。

 

▲PALCO社の製材所

中に入ると耳栓を渡された理由がすぐにわかりました。各工程ごとの製材の機械がものすごい音をたてながら次々とRedwoodを製材していきます。製材所の中を見学させてもらうと、想像以上に全てがコンピュータ制御でオートメーション化されていることに驚きました。最終段階で製材されたものがベルトコンベアーで流れてくるのを人の目でチェックしていきます。工場は各ラインごとに部屋があり、それぞれのスタッフがコンピュータのボタン操作で製材していきます。

Redwoodはコモンハート、コンストラクションハート、クリアオール、クリアオールハートの順に、節の数や辺材、心材の割合等によってグレードごとに分けられています。クリアオールハートが一番グレードが高く、無節で心材のみとされ、内装材のパネリング等に多く使われます。製材のほとんどはコモンハートで、カヤノがデッキ材として使用しているコンストラクションハートは全体のわずか9%で、非常に希少価値のある材です。

その後、以前は外装材を製材していたという、現在は使われていない工場も見学させていただきました。鉄骨かと思うような大空間でしたが、よく見ると木造の建物で驚きました。「PALCO社」はSFIプログラム(Sustinable Frositily Initiative 持続可能な森林経営)に参加し、サケの放流を行ったりフクロウなどの森の動物保護をはじめ、自然生態系全体を考えた環境活動を積極的に行っているそうです。環境への取り組みとのことで、稚魚を育てているスペースや、Redwoodの歴史的な写真や映像が展示され、大きなのこぎりなど、その当時伐採や製材に使われていた道具もみることができ、長い歴史のその空気に少しふれたような気がしました。

 

▲カールソンマンションの夕景

見学後、工場前のSHOP(「スコティア」の人々が買い物をするスーパーなど)を散策し、夕方「スコティア」の街を後にして今日の宿泊地である「ユーレカ」に向けて出発。途中「ユーレカ」のカールソンマンション(THE CARSON MANSION)を見学。ゴールドラッシュ時代にRedwood王と呼ばれたカールソン一族が、1885年にRedwoodを使って建てたアメリカを代表するビクトリア様式建築物です。100年以上補修もされずに、今も美しい姿で静かに時を刻んでいます。

5:30 p.m.「ユーレカ」のホテルに到着。近くの中華風レストランにて夕食をとり、Redwoodの静寂な森を思い出しながら少し早めに眠りにつきました。

【神の樹「Redwood」に出会う旅 第4回 (2006年3月25日発行 かわらばん第252号 掲載)】

”神の樹「Redwood」に出会う旅”は、2005年12月発行のかわらばん第249号から5回にわたって連載された、アメリカ研修の報告記です。