Kayano 新通南 コンセプトハウス「The House」/「家」という名の『家』に住む。
Design
Focus

The House : 「屋根が綺麗に見える家」

外観は
1. フラットな深い軒
2. 車寄せ的な空間要素
3. 綺麗な水平ライン+象徴的な壁
4. 奥まった玄関
5. 棟が見える外観
の5つの要素がテーマになっています。『屋根が綺麗に見える家』を目指しました。「1. フラットな深い軒」は、建物に奥行き感を出してくれます。「2. 車寄せ的な空間構成」は、機能的には新潟の冬と梅雨の時期を考慮した生活動線を考えています。同時に造形的な要素としては、のびやかな屋根を表現することにつながります。「3. 綺麗な水平ライン+象徴的な壁」については、シンプルな要素の組み合わせで綺麗な建物にする、という『The House』の象徴とも言えるデザイン要素です。横に伸びる水平ラインは、日本の古典的な建築にも多く取り入れられています。縦ラインと横ラインの組み合わせは、日本人が綺麗と感じるデザインエッセンスなのかも知れません。「4. 奥まった玄関」については、建物に奥行き感を出すための仕掛けです。玄関へ入る前、一瞬の溜めを作る場所として、そこに空間をもたせてあります。コートを脱ぐ、着る、傘を畳むなど玄関前には様々な動作のための溜めが必要と考えます。「5. 棟が見える外観」これも『The House』を形づくる重要な要素です。“ふわっと被せたような屋根”を表現しています。
The House : ライブラリー

プラッツ新通に建つ『The House』のインテリア要素には『本』『読書』を選択しました。プラッツ新通に建つ、としたのは、そこには無限の可能性があるからです。立地によっても『The House』はカタチ、プランを変えます。それだけ、住まいに求められる空間への探求は広いと言えます。
ただ、『The House』という特性はどこに建っても失われることがないように、外観の構成要素、インテリア構成要素を組み立ててあります。
さて、ライブラリーですが、これは“個人的な趣味”を追求した結果、こんな空間が欲しいな~、という単純明快な発想から生まれました。「クローゼットにお気に入りのスーツを掛けるように、『本』も並べたい」これは今回のプロジェクトのディレクター役を仰せつかった者の役得だと思っています。綺麗に並んだ『本』たちが、インテリアとして輝く。そんな空間を作りました。
The House : リビング

リビングのメインは、何と言っても、壁面にインテリアとして取り入れた「パオロッサ」という樹です。これだけの樹で、更に一枚板の場合、テーブルとして利用するのが普通です。今回はその“普通”をどうやって打破するか?そこに挑戦しています。
「パオロッサ」は南アフリカの樹で、『The House』には2200×900という一枚板を使います。これだけの大きさのものは、恐らく日本にあと数枚・・・という逸品です。そして、その上部にはトップライトを設け、陽の入り方によって表情を変える「パオロッサ」の美しい木目を楽しんで頂けると思います。時間の経過によってその表情を変える樹の存在。そこに暮らす人間にとっても、その経年変化は一緒に歳を取るという親近感をもたらしてくれることでしょう。
The House : ダイニング

ダイニングには、こちらも樹を使って作り付けのベンチをセッティングしてあります。このベンチには5種類の樹を使い、「その日の気分で座る樹を選ぶ」という仕掛けも。
長い年月が経ち、樹は表情も手触りも変わってきます。座れば座るほど、触れば触るほど手や体、空間に馴染んでいく樹のベンチは、きっと家族が集まる食事を楽しくしてくれるはずです。
The House : 階段ホールも図書館に変身

プランニングをするとき、階段の配置は非常に重要な要素になります。その位置によって2階の空間構成も変わってきますし、動線の取り方も変わります。そして、階段がもたらしてくれる光をどう取り込むか。建物の中に自然光を運びこんでくれる階段の存在はとても重要なのです。
『The House』では、その階段ホールを下から上まで図書館として利用出来るように、キャットウォークをプランニングしました。『お陽様は史上最大の読書灯』というキャッチフレーズを空間として具体化した空間になりました。高い位置にある窓からは、優しい光が注ぎ込み、その下にあるキャットウォークで過ごす『読書タイム』。ぽかぽか陽気の日は、ついお昼寝をしてしまいそうになる空間です。
The House : アルコーブ

ひとり時間を楽しむための空間、アルコーブ。ここは畳敷きにしてありますので、ごろんと寝転がっても大丈夫。パソコンコーナーとしても活躍しそうなカウンターを配し、腰を下ろしたときには、自然と緑が目に入ってくるように窓を配置。人に優しい空間になっています。もちろん、ここにも今回のテーマになっている『読書』をプランニングに反映させています。本を読んで過ごしたり、パソコンで家仕事、お昼寝時間などなど、生活を楽しむ様々な場面に変化をみせてくれる場所になりそうです。
The House : 玄関ホール

玄関ホールの壁面には、ボーダーに加工した様々な樹をインテリアとして飾ります。ボーダーはピクチャーホルダーにもなっていて、好きな絵や写真を飾って頂くことも出来ます。
ボーダーはダイニングのベンチと同じく、樹の標本的な要素もあり「気になる樹」を探して下さい。漆喰の壁に樹というシンプルな組み合わせが生む素材の美しさを楽しんで頂きたい空間です。
上がり框には桜の樹をコーディネート。桜の樹の優しさも触れて頂きたい“いい素材”です。
The House : エントランスクローク

エントランスクロークは家族のための第2の玄関です。家族全員の靴、コート、傘など玄関周りをすっきりと。冬場の雪かき道具も楽々収納出来ます。
何かと便利なエントランスクロークは、Kayanoの家づくりでも人気のスペースになっています。お子様のご成長と共に増える靴や、玄関周りの掃除道具など、意外と玄関周りにはモノが多い。そんな悩みを解決してくれるスペースがエントランスクロークです。
Plan
平面図【1階】

平面図【2階】

Data
- 1F床面積
- 78.67m² [ 23.75坪 ]
- 2F床面積
- 49.41m² [ 14.92坪 ]
- » 延べ床面積 «
- 128.08m² [ 38.67坪 ]
- ポーチ
- 6.63m² [ 2.00坪 ]
- 床下収納
- 13.24m² [ 4.00坪 ]
- ロフト
- 10.21m² [ 3.08坪 ]
- » 施工床面積 «
- 158.16m² [ 47.75坪 ]
印刷用データ
パソコンで印刷できる、A4サイズの間取り図(PDFファイル)をご用意しました。
Concept
Kayanoの原点
『新しいモデル住宅を始めよう』その言葉からプロジェクトは始まりました。

SDA時代の茅野与志樹の作品(1978)
さて、デザインはどうしようかな?プロジェクトのスタートと同時に、頭の中には沢山のクエスチョンが生まれ始めました。
とにかく建物を見てみることだと新潟を離れ、東京など旬のデザインの見学に出掛けてはみたものの、なかなかピタっとくるデザインには巡り会えない、暗中模索の日々でした。しかし、ある日の住宅探索で、出会いは突然やって来ました。それが、『The House』だったのです。最初は写真を撮るのも失礼だなと思い、外から眺めているだけでしたが、それが30年前に弊社社長の茅野与志樹が、東京のデザイン事務所SDA(スペース・デザイン・アソシエイツ)時代に手掛けた建物であることを知ることになるのには、それ程時間は掛りませんでした。

カヤノ社長 茅野与志樹
それから、当時のデザインコンセプトの分析が始まりました。茅野から取材をした『The House』の構成要素はこうです。
1. フラットな深い軒
2. 車寄せ的な空間要素
3. 綺麗な水平ライン+象徴的な壁
4. 奥まった玄関
5. 棟が見える外観
それはシンプルな要素の組み合わせで綺麗に見せる、という究極的なデザイン構成と言えます。文頭の写真は1978年に発表された『The House』です。Kayanoの原点とも言える建物です。とても、30年が過ぎたとは思えないほど綺麗なデザインです。
ここで今回のプロジェクトのテーマとなる「いいデザインは錆びない」というキーワードが頭を過りました。
そして、The Houseの復刻に向けて走り出す。

住宅事業部部長 村山賢
デザインの要素が揃っても、それを単に真似ることは出来ません。家づくりには立地という条件がついて周るからです。
場所は新通プラッツ、東南の角地。
この条件を建物に取り込まなければなりません。ディスカッションには、300時間以上を費やしたと思います。線を引いては消し、スケッチを描いては破り・・の日々が続きました。そして、もうひとつの大切な要素、インテリアの構築。
建築予定地の前に立ち、建物をイメージする。そして、プランを描き始め、インテリア要素を固めていく。独りよがりのデザインではなく、世の中のためにいいデザインにするというコンセプトを、常に頭の片隅に置きながら。
今回発表する『The House』が30年後も綺麗だね、と思えるように。


1978年の The House(左)と2009年復刻 The House プロトタイプ(中・右)
ひとつの模型から過去のデザインを紐解き、それから現代にかけて生まれたデザインと性能(機能)を持たせた『The House』。“原点”から試行錯誤を重ね、様々なプロトタイプの中から浮き出てきたのが、2009年5月に発表する『The House』です。

The Houseのデザインが出来上がるまで描き続けたデザインの一部。スケッチは100枚以上に及びました。
一枚のスケッチから、デザインは無限の可能性に広がりを見せます。1本線を引くたびにそのデザインは表情を変えます。その“1本”が難しいのです。デザインに正解はありあませんが、より綺麗にすることは可能です。そして、それが実際の建築に生かされたときそのデザインは完成を迎えます。
Kayanoというlifestyle
『上質な暮らしコーディネート -生活を楽しむモノ、コト、スペースー』は、Kayano
のカンパニースローガンです。
『上質』、それは人によって尺度が違います。そうです、『上質』を判断する明確な基準はないのです。それは季節によっても違ってきます。流行によっても、時間によっても、空間、素材、機能・・・。言い上げれば切りがないのが『上質』という、少し“やっかい”なキーワードの特徴です。ポジションによっても違ってきますね。売る人、買う人、つくる人、見る人・・・。
では、カンパニースローガンに『上質な暮らしコーディネート』を掲げるkayanoにとって『上質』とは何?と尋ねられたら・・・。答えに窮します。しかし、2004年、Kayano Concept Houseとして、ひとつのカタチに辿り着きました。抽象的なキーワードを具現化させる作業は、思っていたよりもずっと大変なことでした。

自然と会話が生まれる場所「Round Living」
まずは、Livingのあり方から考え始めました。Livingは家族の集う場所。温かくて、明るくなければならない場所。自然と会話が生まれる場所。そんな議論をしたことを思い出します。そして、生まれたのが「Round Living」でした。「Round」は建物のシンボルとして、その家の象徴として街に建っています。多くのメディアにも取り上げて頂きましたが、今もなお、お引き合いを頂いているということは、そのデザインが成功しているということの証だと思っています。そして、「Round」に暮らす多くのお客様のお声を耳にするたびに、笑顔を目にするたびに、少しずつ生みの苦しみから解放されるような気分になります。
『Kitchen』を家の主役に
次に『Kitchen』の『上質』について考えました。こちらも、家族が気軽に集まれる場所という風にポジショニングを明確にすることで、答えに辿りつきました。
『Kitchen』が“お勝手”と呼ばれていた時代、プランニングにおいて“お勝手”の場所は北側と決まっていました。それに伴って、水周りも北側へ。ここで一考。『Kitchen』を家の主役に出来ないか?
年々、『Kitchen』は進化を遂げ、今や家具としても十分に通用するほどまで、そのデザインはアップグレードされています。そして、家庭の中で「奥様」が果たすべき役割は家の司令塔です。司令塔は家の中心にいるべきなのです。そして、生まれたのが「コミュニケーションキッチン」という考え方。南側を向いて、明るい場所で家事をして頂く。そして、インテリアとしても美しい。それがKayanoが考えた『Kitchen』の『上質』です。

「生活に花を」という『上質』
「生活に花を」という『上質』。これもKayano Concept Houseでカタチとして表現をした空間です。新潟は寒い季節、冬が長いという地域性を持っています。逆に言えば、四季がはっきりとしていて、季節に敏感な土地柄です。
一年を通して家の中で花を楽しんで頂けるようなスペース、それが「Flower Hall」です。「生活に花を」はHOUSE&GARDENのショップコンセプトにもなっているフレーズですが、それを空間として表現をすると「Flower Hall」になります。そこには、お陽様の光が燦々と降り注ぎ、自然光と同時に温かさを与えてくれます。そして、人間に優しい花たちが咲いています。
「家」という名の『家』

SDA 茅野与志樹(1979)
「いいデザインは錆びない」「原点回帰」それが『The House』のキーワードになっています。写真は1979年の『The House』第2号です。
身の周りにあるものを見ても、ずっと長く使っているモノは自然と好きなモノに変わっています。時計だったり、一本のペンだったり、場合によっては場所だったり。
では、その「自然と好きなモノに変わる」を空間、家に置き換えるとしたら、どんなデザインが生まれるでしょうか。それも答えはひとつではないでしょう。おそらく、それは無限の広がりを見せるはずです。5年前、Kayanoは『Round Living』というひとつのカタチを発表しました。それは、今でも「好きな空間」としてあります。

SDA 茅野与志樹(1979)
ここで『The House』のポジショニングをはっきりとさせておく必要があります。対照的、両極であるが故に、その作業が必要になるのです。端的に言うならば、『The House』は無限に広がりを見せるデザインの中から出た二つ目の答えなのです。ただ、『Round Living』のときとは、少し違う公式を使っています。
今度はその“公式”の解説が必要になります。『The House』を導き出した公式の原点はカタチとして現存しています。そのカタチを分析した結果に、現在における家づくりの優位性をプラスしたものが『The House』なのです。「現在」という形容詞の中には、30年前には想像も出来なかった技術の革新と、多くの新しいデザインプロットが含まれています。そのデザインプロットの中には、もしかしたら『Round Living』も含まれているのかも知れません。いや、含まれていると言った方が正解でしょう。なぜなら、どちらもKayanoから生まれたデザインなのですから。
時と共に変化するモノ・コト・スペース、そして変らない価値

麦わら食器(左)ハントヴァークブラシたち(中)木の小物(右)
一言で「錆びない」と言っても、それは至難の業です。人間の価値観も年齢を重ねるにつれて変化をします。人間の場合、大抵それは“成長”とか“進化”という言葉でポジティブに捉えることが出来ますが、それが『モノ』に置き換えられた瞬間に、ネガティブな要因を生み出すことがあります。「古くなった」その一言で、『モノ』は時代から取り残されてしまう存在になってしまうのです。
では、その「古くなった」を解消する手段を考えてみましょう。モノですから時間経過と共に古くなるのは当然の事実です。建築にも「完成した瞬間から崩壊が始まる」という名言があります。これからも、経年変化は避けられない物理的現象として、世界に存在し続けます。ですから、それに対する極端な抵抗は自然の摂理に反する行動になります。しかし、作り手は、その時間軸を緩めるための手法を考えなければなりません。そこにデザインへの可能性があるのです。素材選びひとつを取ってみても「古くなってもいい色に変化するとか「時間が経つにつれて手触りが良くなるとか、そこだけ取っても可能性は広がります。建物の“カタチ”も同じです。オーソドックスという概念は、20世紀から21世紀へ時代が動いてもその価値観を失ってはいません。“シンプル”という言葉自体は古びてきているかも知れませんが、人間はもともと本能的に“シンプル”を求める本質を持っているような気がします。

白木屋中村傳兵衛掃除用具(左)かまどさん3合炊き(中・左)ホワイトシリーズ(中・右)NOMAKUホーロー鍋(右)

次に『コト』についてですが、これは人間が行う動作、活動を示します。生活に関する『コト』は数限りなくあります。掃除、洗濯、炊事、昼寝、読書、映画鑑賞などなど。これは古今東西変わらない生活におけるリアリティーです。これらの動作に「楽しむ」というキーワードを加えようとするとどうなるか?たとえば「掃除」を楽しむ、という切り口を持つとしましょう。何が必要になるでしょうか。もともと「掃除」が趣味で楽しいという人は別として、一番初めに頭に浮かぶのは掃除機の存在ではないでしょうか。格好良くて、機能的な道具があれば「掃除」が楽しくなる。一理あります。これは『モノ』が『コト』に楽しみを与えてくれる典型的なパターンです。ここには掃除機が機能的で格好いいものでなければならないというデザインが存在します。

柳宋理ケトル(左)鰹節削り機(中)辰巳芳子さん「MIMOZA」(右)
では、『スペース』(家)が『コト』に楽しみを与えることは可能でしょうか。答えから先に言いますと、それは可能です。一般的には「気に入っているスペース」が汚れたら、人は掃除をしたくなるはずです。そこには、“本当に”気に入っている、という形容詞が必要かもしれません。お気に入りの部屋、スペースを綺麗に掃除をするという『コト』は、その先にある時間を楽しむ、という動作につながります。「掃除をして、綺麗になった部屋で読書をしようという動機が掃除を楽しくしてくれるはずです。そして、ここにもそのスペースが自分にとって気持ちいい場所であるとか、お気に入りであるというデザイン要素が存在します。
このように考えると『モノ』『コト』『スペース』の間には、綿密な関連性の存在を認めざるを得ません。そして、デザインがその大きなキーを握っています。そのデザインが錆びないデザインであれば、経年変化に耐えてくれるはずです。
チベタンラグ(左)ハントヴァークのブラシ(中・左) 生活に花を HOUSE&GARDEN

Material

ならQuercus alba 【 1階 床 】

ならの樹は温帯産広葉樹材にしては鮮やかな色をしており、家づくりのインテリアには使いやすい樹です。通直な木目、均一な肌目は多くの現代的様式にマッチし、生産性にも優れています。ほとんどの仕上材で美しく、綺麗に仕上がり、きめの細かい材質感を持っています。
1階の床に使用します。
パオロッサSwarzia fistulodes 【 1階 リビングインテリア 】

「抽象画のように樹を飾る」これは『The House』の大きなテーマのひとつです。リビングにはパオロッサが飾られます。パオロッサは南アフリカ原産の広葉樹で、つんだ木目が大変綺麗である特徴を持っています。リップルマーク(変わった木目)が出やすい樹でもあります。
ウォールナットJuglans nigra 【 1階 ダイニングベンチ / 2階 室内床 】

暗色で軽軟な多用途素材として広く使用されている樹です。家具やキャビネットなど高級家具の材料として世界中で使用されており、また時計、彫刻、銃床などの特殊な用途でも活躍しています。木目は一般に直通で、心材は暗褐色の筋状になっており、紫色の色調を帯びることもあります。美しい光沢感を持った質感に仕上がり、重厚感のあるインテリアに合う樹種です。
チークTectona grandis 【 1階 玄関インテリア 】

古くから高級家具の材料として用いられてきたチーク。海水に強いという特徴を持つことから、造船をはじめ海洋で使用される木材として、数世紀も前から第一選択の樹として使われてきました。様々なガーデンファニチャーにも使用される機会が多い樹です。需要の高まりに応えるように、アジアのいくつかの国では植林事業が行われています。日本でも銘木とうちのひとつに数えられる樹です。
黒檀Ebony
【 1階 玄関インテリア 】黒檀はエボナイトと言われる真っ黒の材質(真黒=マグロ)と、縞黒檀というマッカサルに大別されます。インドのスリランカ島から出る真黒材は、わずかに縞模様があり色が多少紫がかって美しく、床柱の最高級素材として扱われています。黒檀は成長が遅いため、乱伐され良材が枯渇してきています。黒檀は主に、床柱、床周り関係の装飾材として利用されます。また、クラリネット、バイオリンの弦糸巻、カスタネットも黒檀で作られることが多いです。
さくらPrunus avium 【 1階 玄関上がり框・ダイニングベンチ 】

さくらは銘木マホガニーの現代的代替樹として広く注目を集めています。果樹材特有の滑らかさと均質さをを持っており、装飾用に、パネル用に、更にはろくろ細工材に理想的な木材として重用されています。
ケヤキZelkova serrata 【 1階 玄関インテリア 】

日本を代表する樹木、銘木です。尾州檜を女王に例えれば、ケヤキの大木は王様と言えます。木材界では青ケヤキ(=アオ)と赤ケヤキ(=アカ)とにケヤキを区別します。青ケヤキは年輪幅の狭い若い木を指します。 ケヤキの材質は重・硬の部類に入りますが切削加工は容易に行える樹種になります。耐朽性が良いことと保存性が高いこと、木目が美しく良い光沢があることなど、日本で産する広葉樹の中で最良の木です。
レッドウッドSequoia sempervirens 【 1階 デッキ 】

レッドウッドは1億6千万年にもわたり地球上に存在しています。恐竜の時代から地殻変動や氷河期を生き残り、現代まで残る希少な種です。500万年以上の昔にはこの地球上の北半球全土を覆って、生息繁栄していましたが地球の環境の変化、乱伐により現在はカリフォルニアの海岸線沿いにのみ生息をしています。そこは国立公園に指定され、計画的な植林と伐採により保護されています。 レッドウッドはタンニンという物質を多く含んでいて、外で使用しても腐りにくく、虫に強いという特徴を持っています。詳しくは、『カヤノ Redwoodへのこだわり』をご覧下さい。
紫檀Dalbergia Cochinchinensisi 【 1階 玄関インテリア 】

唐木と言えば、シタン(紫檀)、コクタン(黒檀)、タガヤサン(鉄刀木)を指しています。床柱の高級品の代表格は紫檀の床柱です。お仏壇も紫檀は最高級の品として販売されています。
地球の裏側にあるブラジルにもキングローズウッドというシタンと同じ樹があり、東南アジアのものと同一視されています。紫檀の材質は交差木目が多く、加工は硬い樹なので困難な一面もあります。
とちAesculus Tunbinata 【 1階 アルコーブインテリア 】

マロニエはとちの木科の樹木で、セイヨウトチノキといい、パリの街路樹として有名です。とちは柿の木と同様に細胞の並び方が特殊で、リップルマークと呼ばれる漣状の木目が出る特徴があります。大径木であることと、このリップルマークを利用して床の間の地板に使われ定番になっています。そば粉の練り椀や餅つきの臼、杓子などはとちを加工して作った道具で古くから親しまれています。

天然スイス漆喰100年を掛けて石に帰ろうとする天然素材 【 1階 壁 】

漆喰は100年を掛けて石に帰る天然素材
『The House』では、1階の壁にスイス漆喰を使います。
「スイス漆喰で上質な暮らしを楽しむ」そんな素材が、カルクウォールです。スイス漆喰の原料となるアルプス山脈の石灰岩は、今から2~3億年前ほど昔、地球上がほとんど海だった頃のサンゴやアンモナイトなどが堆積して形成されたものです。そこから取れる石灰石は、水や空気を綺麗にする作用があります。スイス漆喰は化学物質の力を借りずに空気中のCO2を吸収しながら結合し、大理石と同様に100年以上の耐久性と、暮らす人の健康を守ります。
漆喰はヨーロッパ全域で3000年以上前から現在まで、ごく当り前に使われている壁材ですが、アルプスの麓のスイス地方では特にアルプスから豊富に産出する、高品質の石灰岩を原料にすることが現在でも盛んです。古代から、スイス漆喰の強い殺菌力や、湿気をコントロールする調湿性、そして空気を浄化する機能は、暮らしをバランスよく健康的に保つことが知られています。
石灰石から作られるスイス漆喰は、生まれてからあるサイクルを通して元の石灰岩に帰っていくサスティナブルでなおかつ、温暖化の元凶である二酸化炭素をも吸収してくれる優れた習性が知られています。つまり、スイス漆喰は再石灰化により住宅に強固な壁を作るので、100年以上の耐久性があるのも道理です。


プラッツ新通南 The House
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