食と料理
2021/01/17

目立たなすぎて伝わらない造り手たち!

このブログを書いた人
岩野優子(住宅ライフスタイル事業部)

こんにちは。クロワッサンの店の岩野です。

 

新しいワインと人気のシチリア産のチョコレートが入荷してまいりました‼
チョコレートはお馴染みシチリアのサヴァディ社のシャリシャリ食感のチョコレート!

ラ クアリッタ デッラ ヴィータ  ¥700+税

チョッコラート ディ モディカ ¥660+税

 

今回のワインは、「目立たなすぎて伝わらない造り手たち!」
イタリアワインの輸入業者ヴィナイオータさんから紹介されたワインを選んでみました。

「ラディコンもマッサヴェッキアもフランクも、パーネヴィーノも、価格の安いカミッロだって、下手したらビアンカーラだって、昔は全然売れてませんでした。」

と、いうことで。
今回ご紹介するワインは、これから大ブレイクするかもしれません‼

 

左:ハルサメ2016(ロゼ・発泡)¥3,400+税
造り手:アルベルト アングイッソラ
地域:伊エミリア ロマーニャ州
ブドウ:ピノ ネーロ

■どんな造り手?
サラリーマンとして働きながら、ピアチェンツァ南西部、標高530-560mのカゼと呼ばれる場所に
1998年に土地を購入し、ピノネーロを植えたアルベルト。2012年には脱サラし、ワインのみで生き
ていくことを決意。当初からテロワールとヴィンテージの個性がより反映されたワインを理想とし
て掲げ、畑でも自然環境へのリスペクトを払った農業を行い、セラーでも同様の哲学を貫いていま
す。
■どんなワイン?
ハルサメは、2013年から造っているロゼのスプマンテで、若干早摘みをしたピノ ネーロをプレ
ス、モストだけで醗酵させベースのワインとし、冷凍保存しておいたモストを添加し瓶内2次醗酵
をさせ、澱引きをせずにリリース。試験的にマグナムのみに瓶詰した2013年VTはバランスの取れた
快活なワインで、皆の期待もグッと上がったものの、天候に苦しんだ翌2014年は大量の澱による還
元的ニュアンスがなかなか抜けず、かなり苦しむことに。2014年を在庫したままリリースしたこの
2016年は、2013年を彷彿とさせるチャーミングな味わいで、我々スタッフもホッと一安心。なの
に!2014年のイメージが先行し、これまでなかなか皆様の手に取ってもらえずにいるのです。。
極々淡いピンクの透き通った液体、澱はしっかり沈んでいますので、強く振ったりしなければグラ
スに入ることはありません。開けてから数日経って泡は抜けても、ネガティブな要素が顔を出すこ
とは無いのでご安心を!きめ細やかな泡とプラムを思わせる心地よい酸が、食事の油をパツーンと
切ってくれるので、ハムやサラミなどと一緒にいただいたら、無限に食べられるし飲めてしまいま
す(笑)。

(ヴィナイオータ資料より)


右:ドンナ ローザ2015 (白)¥4,500+税
造り手: ラ ヴィショラ 
地域:伊ラツィオ州
ブドウ:パッセリーナ

■どんな造り手?
ラツィオ州ローマから東に80km、アブルッツォ州まで目前というエリアである、ピーリオで2005年に始められたラ ヴィショラ。創業当初、当主ピエロは平日は測量士としてローマで働き、週末はワイナリーという二重生活で、ワインもモッタッツァのブドウから造られる1アイテムのみで生産量も極僅かでした。2006年にヴィニャーリ、2008年にユ クアルトの畑を借りることができ、2009年ヴィンテージから樹齢50~60年のブドウから造られる3つのクリュがリリースされる今のスタイルになりました。2010年から耕作放棄寸前だった近隣の農家から、樹齢30~40年のブドウを買いヴィチナーレを生産しています。
■どんなワイン?
奥さんが好きすぎるピエロ。白ワインのラベルには若き日の(細い)奥様の肖像画が、、、でも今は、、、イタリアのマンマらしい体系。。あまりツッコまないようにしましょう。ドンナローザは元々自家消費用に造られていた白ワインで、12時間ほどマセレーションを行った後、ステンレスタンクでシュールリー状態にて6か月醗酵と熟成を行ったもの。今までのヴィンテージを飲んだ方も微妙と感じた人がおられるかもしれませんが、はっきり言って飲まれたタイミングが悪かったとしか言いようがありません。以前から十分なテンションと味わいの構成を持っていながらもボトリングのタイミングが合っていなかったんですよね。ですが、、、2015年、とうとうきました!イタリアの地品種らしいラムネのような香ばしさ、力強く口いっぱいに広がる果実のボリューム感、生き生きしているのに丸みがあってワクワクしてきます。余韻はまだミネラル全開とはいきませんが、伸びやかでポテンシャルの高さがやたらと説得感を出してきます!(ブレイクするまで時間の問題だと思いますので、ご注意くださいね。)

(ヴィナイオータ資料より)

 

左:パッソネーロ2015(500ml)(赤・極甘) ¥5,400+税
造り手: アリアンナ オッキピンティ
地域:伊シチリア州
ブドウ:ネーロ ダーヴォラ 


■どんな造り手?
シチリア島の東南部ヴィットーリアで、2004年ヴィンテージより彗星のごとくイタリアワイン界にデビューしたアリアンナ オッキピンティ。そのころの彼女に大きな影響を与えたのはフランク・コーネリッセンの過激ともいえるワイン哲学であった。その哲学を引き継ぐようなワイン造りを当初は行っていたが、その後、彼女の天賦の才であるコミュニケーション能力により華麗なるも充実した多くの国々の生産者との交わりにより近年は理想の追求だけではなく実践的で円熟味を増したワイン造りに進化しており、ヴィットーリアという地域を表現した普遍的な素晴らしいワインを産み出している。ブドウだけで25ヘクタール、オリーヴで16ヘクタールの栽培面積があり、自社農園で栽培した食物を使い、オリーヴオイル、パスタ、ケイパーの塩漬け、ジャム、ハチミツなどの食品も生産している。
■どんなワイン?
干したネーロダーヴォラ(樹齢35年)で造られるパッシート。彼女が同じ品種で造る辛口のワイン(シッカー
ニョ)とチョコレートを合わせた時に、よりチョコレートとの相性が良いネーロダーヴォラの甘口を造るアイデアを思いついたそう。10月中旬頃、遅摘みのブドウをムシロの上で約2週間天日干し、8500リットルのセメントタンクにて7日間のマセレーション&アルコール醗酵後、古バリックで16ヶ月熟成しボトリング、瓶内で10ヶ月間休ませてからリリース。まずは凝縮された果実味が溢れ、遅れてグッと甘味が。しかしその後はすっと喉を通り、なんの引っ掛かりも感じさせずに清涼感さえ感じる。またすぐにもう一口飲みたくなる不思議な飲み心地となっている。彼女のワインに共通する感覚として「清らかさ」があるが、この甘口ワインも漏れなくその印象を受ける。

(ヴィナイオータ資料より)



右:グルメッロ ロッカ デ ピーロ2011(赤)  \4,500+税
造り手: アール ぺーぺ 
地域:伊ロンバルディア州
ブドウ:キアヴェンナスカ(ネッビオーロ) 

■どんな造り手?
ミラノの北西部、ロンバルディア州のスイスとの国境近くに位置するヴァルテッリーナ渓谷で、1860年以前から5世代に渡ってブドウ栽培とワイン生産を行ってきたペリッツァーティ家。一度はワイナリーを売却するも、失われゆくヴァルテッリーナのワインの伝統を憂い、1984年にAR.PE.PE.(自身の名前Arturoと、父母の苗字、Pelizzati、Peregoの略)を設立。現在はアルトゥーロの子であるイザベッラとエマヌエーレによって、13haの畑でネッビオーロのみを栽培、年間約5万本を生産しています。『ヴァルテッリーナの良心』と我々が呼ぶアールペーペ。彼らの畑は、アルプスの麓の急斜面にあり、山の形に添った小さな段々畑になっています。段々畑と言っても日本のそれとは全く違い、まさに断崖絶壁に無理やり作ったかの様な畑。当然トラクターなど入れるわけもなく、全てが手作業。一般的なちょっと作業効率の悪い畑で1haあたり400~500時間の作業時間を要するのに対し、彼らの畑は1haあたり1500時間が必要、つまり3倍以上の労力/人件費を必要とするのです。そんな中でも彼らは除草剤の使用をやめ、草刈りは全て手作業。病害虫に対する農薬の使用も、どうしたら少なくできるかを常に模索し年々その量を減らしています。13haある畑での作業は、8人の従業員(+エマヌエーレ)が春から収穫までまさに駆け足で仕事してギリギリなのだそう。そして、段々畑を支えている石垣、50kmの畑の中に2500km分の石垣があり、毎年どこかしらが崩れたり壊れたりするらしく、その修繕費だけでも毎年数百万円かかるとか。。畑での気の遠くなるような重労働、そしてセラーでもリゼルヴァクラスに至っては約10年後にリリースさせるなど、効率や費用対効果という言葉とは真逆の道を進むアールペーペ。強い信念、伝統文化に対する誇り、それを守るための覚悟、愛情、情熱から生み出される彼らのワイン。価格だけを見ると、うちのラインナップの中でも決して安くはありません。でも、上記のことを考えたら、「良心的」としか言いようがないのです。。。。。
■どんなワイン?
彼らの畑の中で、サッセッラ地区よりもソフトな印象のワインができるグルメッロ地区で、リゼルヴァクラスを造らないと判断した時に造られるのがこのロッカ デ ピーロ。2011年は木製の開放醗酵槽で8日間のマセレーション、大樽にて2年熟成、瓶内でも2年熟成させた後にリリース。ソフトなタンニンと果実味、抜栓して日を経ても全くトーンダウンしない力強さもあり、リゼルヴァクラスでなくても、まだまだ熟成のポテンシャルもあります。先ほど、彼らのワインは「価格は安くないが」と書きましたが、しっかり熟成させた2011年のワインがこの価格って、逆にお手頃ではないかと!

(ヴィナイオータ資料より)

 

左:イル ミニエーレ2017(白) ¥2,800+税
造り手: カンティーネ デッランジェロ 白
地域:伊カンパーニア州
ブドウ:グレーコ 

■どんな造り手?
ナポリから車で1時間、アヴェッリーノの北16km、人口800人ほどの小さな村トゥーフォで、3世代目となるアンジェロ ムートによって営まれるカンティーネ デッランジェロ(アンジェロのワイナリー)。創業は1970年、5haの畑を持ち、2種類のワイン、約2万本を生産しています。イル カンチェッリエレのクラウディオの紹介で取引がスタートしました。醸造は20km離れたチェジナーリにあるカンティーナ デル バローネのルイージ サルノが手掛けています。アンジェロの畑は1860年代から120年間も稼働していた硫黄採掘所だった場所の真上にあり、土壌から硫黄の香りが漂っていると言いますから驚きです。
■どんなワイン?
「鉱山、採掘所」を意味するミニエーレは、道路を挟んで元採掘所と接している区画のグレーコで造るワイン。収穫後、除梗をしないで房ごと柔らかくプレスを行い、2時間ほどのマセレーション、圧搾後ステンレスタンクで醗酵の続きを行い、そのまま澱引きせずに8~12ヶ月の熟成、ボトリング時に少量の酸化防止剤を添加。開けたてはイタリアの伝統品種らしい香ばしさがあり、果実感がどっしりと広がります。意外なほどの酸がありそれが全体を引き締めつつ、濃いブドウ感へと繋がっていき、余韻には硬いミネラル感が美しく伸びていき、なんとも印象的な後味のワインです。抜栓2日目はよりピントがあってよりまとまっていきますので、レストランさんでグラスワインに使ってもらうのに良いワインだと思います!しっかり熟成して完成度はかなり高いしブドウのポテンシャルも◎、値段を見て驚きますが、うちの造り手に囲まれるとどうにも存在が地味になってしまうんですよねー、             (ヴィナイオータ資料より)

 

 

右:ラヴァルド2016(赤)  ¥2,500+税
ブドウ:サンジョヴェーゼ
造り手: ステーファノ ベルティ
地域:伊エミリア ロマーニャ

■どんな造り手?
ボローニャから東南に80km、アドリア海やサンマリノ共和国まであと僅かという街ラヴァルディーノ インモンテにステーファノ ベルティがあります。1968年に現当主ステーファノの両親がこの地域に12ヘクタールの農場を購入、1986年に2ヘクタールの広さに初めてのブドウとなるサンジョヴェーゼを植えました。当時は果樹栽培農家として仕事がメインでしたが、徐々にブドウの作付面積を増やし、生産の安定化を図ると共にワインの醸造を行うようになりました。多くのワイナリーを手掛けたエノーロゴ、ミケーレ サッタ、アッティリオ パーリとも親交があり、彼らにも背中を押される形で2000年から自家瓶詰めを始め、現在は6ヘクタールの畑にて約3万本のワインを生産しています。
■どんなワイン?
樹齢7~16年のブドウを使用。収穫されたブドウはステンレスタンクにて16日間程度マセレーションとアルコール醗酵、続けてマロラクティック醗酵を行います。圧搾後トノーに移し醗酵の続きと熟成を約8ヶ月間。若々しいサンジョヴェーゼらしいスミレのような香り、キャンティのワインに比べて酸は大人しめ、ほどよくバランスが取れたワインです。ブドウ以外の余計な主張はなく、すごくコンパクトだけども、必要なものが必要な場所に置かれているような、シンプルにまとまっていて、潔い美しさを感じます。抜栓してからも非常に安定しており、2週間経ってもバランスが大きく崩れることはありません。久々に飲んで結構レベル高いワインだと思いました(笑)。(コメント:岸本)
※ラベルに「サンジョヴェーゼ ディ プレダッピオ」と聞き慣れない言葉が書いてありますが、サンジョ
ヴェーゼ ディ ロマーニャという1つのDOP呼称が、地域名付きの5つの呼称に変更となったためです。プレダッピオ以外の呼称は、ベルティノーロ、ファエンツァ、イモラ、アルト リミネーゼで、それぞれ「サンジョヴェーゼ ディ 〇〇〇」と記載されています。        (ヴィナイオータ資料より)

 

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こちらのページ【ヴィナイオータの自然農法イタリアワイン】も併せてご覧ください。
↓↓↓
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このブログを書いた人
岩野優子(住宅ライフスタイル事業部)

丁寧に生きる事、日々自分自身を作り上げていく事を大切にしたいと思います。

クロワッサンの店で買ってよかったもの:かまどさん
極めたい料理:煮魚
衝撃的なワイン:ビアンコムーニ2012(だったか?)開けて1ヵ月後のものを飲ませてもらった時、何か突き抜けた!自然派とはこんな感じか~‼と、味というより感覚が忘れられません。