住宅
2021/07/07

子供室について

このブログを書いた人
大島紀美子(住宅ライフスタイル事業部)

こんにちは。住宅ライフスタイル事業部の大島です。
暑い日が続きますね。
水分補給のために、経口補水液を買いました。
汗をかきにくい私ですが、脱水症状にならぬよう、気を付けていきたいと思います。

さて、今日は、「子供室(又は、子供のスペース)」について考えたいと思います。

子供の成長に合わせて考える、お子様のスペース

新築やリフォームをする際に、
お子様のいらっしゃるご家庭では、必ず、「子供のスペースどうする?」
とお考えになると思います。

「お子様のためのスペース」をそろそろ、と考えるタイミング、
他のお部屋との関わりをどうするか、
兄弟、姉妹の場合はどうするか、などなど、
お考えになるポイントと、それらをどうするかは、
そのご家族それぞれだと思います。

大きく作った部屋を間仕切る

主に新築で建てられた方の場合になりますが、
建てた当初は、お子様も小さく、一つの大きな部屋にしておき、
その時がきたら、予め決めておいた場所に壁を作る。

新築の設計の時に、想定しておけば、
後からの工事はとても簡単。
クロス貼りの壁だけを作る場合、工事も早くて1日でできます。

収納も兼ねた間仕切りを、というご要望も多く、
両側から半分、半分を収納にした例が、下の写真です。

初めから、ドアは2箇所設置。
中に入ると、一つのお部屋でしたが、
ドアとドアの真ん中の壁の延長線上で間仕切りをする、という当初の計画に、
「両側から使える収納を」となりました。
(分かりにくいのですが、開いたドアの向こうに少し壁が見えます。
 ドアが開いたところから先が、60cm位の厚みのある収納壁になっています)

片側の収納部が下の写真です。

25mmほどの板材でBOX状につくった、クローゼット部分を、
それぞれのお部屋から使えるように反対向きに組合せ、
お隣の収納部の裏側は、クロスを貼ってコルクボードを貼れば、
絵や作品を飾ったり、ポスターを貼ったりと、
多目的に使える壁ができました。

クローゼット部は、この後、カーテンをつけられました。
(扉を付けるのもよいですが、カーテンも結構使いやすいですよ!)

リビングの一角に小部屋をつくる

お子様が小さいうちは、何かと目が離せないもの。
主に家事の中心になる、キッチンやリビングから近い位置に、
子供のスペースがあると安心ですね。

上の写真は、以前の弊社のモデルハウスの中につくったお部屋で、
リビングと隣接して、簾の建具で仕切れる1坪弱のお部屋です。
モデルハウスでは、特にお子様用に作ったお部屋ではなかったと思いますが、
こちらをご覧頂いたお客様が、お子様のスペースに、と
プランをご採用くださった方も多かった事例です。

広いカウンターと、その下に脚を入れられる掘りごたつ形式の床の形、
上部には、かなりの本の収納ができる棚、そして座る部分は畳。
と特徴のあるお部屋でした。

お子様がお年頃になって別の個室に移られたら、ここはお父さんの趣味のお部屋に
なっているかもしれません。

造り付の収納でスッキリとした子供室に

マンションや、建売の住宅など、最初から収納がびっしりと作られているケースは
少ないと思います。
既製品の学習机ではなく、収納と一体にしてスッキリさせたい、
というご要望も弊社では多いです。

事例1

壁一面に、キレイに合わせて作りました。
上部が少し空いているのは、コンクリートの梁がそこまであって、
収納の高さはそれに合わせ作っています。
手前には、同じくコンクリートの柱があるので、そこまで隙間なくピッタリと納まるよう、
採寸して製作しています。

カウンターの奥行は少々浅めですが、その分幅を広くとり、
お勉強しやすくしました。
カウンターの下は、10cmほどの空間があります。
散らかりがちな紙類や、ケースにいれた文房具類など、
サッと片付けて、いつもスッキリ使えるよう、考えました。
お子様がお片付け上手になると嬉しい限りです。

事例2

当時中学生のお嬢様のお部屋です。
写真に映っていないところにクローゼットがあるのですが、
そこが使いづらいので、そのスペースも含めて収納スペースを作り替えられないか、
というご相談だったと思います。
お話ししているうちに、本を読んだり、パソコンを置いたりできる、
デスク機能も一緒に組み込んで、というお話しになり、
こちらもマンション特有の凸凹に合わせて造作家具を設置いたしました。
(その後もすごーくキレイにお使いいただいています!)

空間を上下で分ける

広いスペースをお子様のためにご用意できればそれに越したことはありませんが、
とかく限られた住居内のスペースを、
より効率よく、そして楽しく、が可能になるのが、
「空間を上下で分ける」ことかな、とも思います。

上下を個室に

こちらもマンションの事例です。
姉妹で、上下を個室として使用する形です。
上のお部屋へは、大工さん製作のハシゴで上ります。

 

個々のスペースは、お布団を広げた寸法より少し大きいサイズ。
勉強机は共有のスペースにあり、
寝る時と、一人になりたい時、何かに集中したい時に、
「個」になれます。
ゆくゆくは、勉強机のある共有スペースも区切れるような間取りになっていますので、
お部屋の使い方の幅は広がります。

全体の写真はありませんが、このリフォームによって、
リビング⇔廊下⇔子供室⇔玄関土間⇔玄関 が行き止まりなく、グルグル回れるようになり、
より一層お子様が走り回っているようです。
朝の混雑も少々解消されたとか。

完成した時の、お子様の「ヤバ~い!」が、何よりの褒め言葉としてうれしかったです。

階段収納で上にのぼる

こちらは、上部のスペースに上がるのに、
箱型の収納BOXを階段として使います。
空間がとれる場合は、より安心して昇降できますね。
BOX部分は、いろいろなモノの収納ができ、一石二鳥です。

お子様の成長に合わせて、よりよいスペースを与えてあげたいと願う気持ちは、
世の中の親御さんの共通の想いだと思います。
お子様の成長はあっという間。
あまり限定的に作ってしまうと、後々困らないかしら…と
お考えになる方も多いです。

そんないろいろな想いに寄りそいながら、
そのご家族が一番楽しめるお部屋作りをしていきたいと思います。

お気軽にご相談ください。


    

 

 

このブログを書いた人
大島紀美子(住宅ライフスタイル事業部)

小学生の頃の通学路、住宅の屋根の下地をつくる大工さんを見て「私も将来大工さんになりたい!」と思った私は今、お客様のための心地よい家やお部屋を大工さんにつくってもらう仕事をしています。

担当業務:住宅営業