住宅
2021/09/20

ニッチができあがるまで

このブログを書いた人
阿部槙人(住宅ライフスタイル事業部)

こんにちは。

住宅ライフスタイル事業部の阿部です。
現在進行中の新築現場がいよいよ、完成に近づいてきました。
ご要望頂いていたニッチも出来上がり、施主様にもご確認していただきました。

今回は、その製作過程の写真を例にニッチについてお話しようと思います。

 

ニッチとは

ニッチとは、壁の一部を凹ませてつくる、壁に内蔵された固定棚のようなものです。
構造に影響のない柱と柱の間に作るため奥行きは100mm前後になります。

普段の生活でここに棚があればな・・・と思う方も多いのではないでしょうか。
そんな時、ニッチがあると非常に便利ですよね。

しかし、ニッチはどこにでも作れるわけではありません。


ニッチを作ることができない場所

住宅の外周面

壁には、凹みを作れる壁と作ることができない壁があります。

例えば、建物の外周にあたる壁にはニッチを作ることができません。
理由は、外周面の壁の中には断熱材がぎっしり詰まっているからです。そこにニッチを作ってしまうと断熱材を施工できずお家の断熱性能を損なってしまいます。
そのため、外周面の壁にはニッチを作ることができません。

しかし、それは充填断熱工法の住宅の場合です。
外張断熱工法の住宅であれば、柱の外側に断熱材を施工するので、断熱性能を損なわずにニッチを作ることができます。
カヤノの家ではこの外張断熱で住宅をつくっているため、外周面でも問題なくニッチを製作することができます。

構造上必要な柱がある場所

構造に係る柱のある場所にはニッチを作ることができません。
理由はニッチを作る際に柱も一緒に削らなくてはいけないため、柱が構造体としての役割を果たせなくなってしまうからです。
そのため、柱や筋交いの係る場所にニッチを作りたい場合は、その場所をよけて作ることになります。

 

ニッチの製作過程
製作場所と寸法の確認

今回の現場では、ニッチを作りたい場所にこのような筋交いが係っていました。当然筋交いを削ることはできないので、筋交いと柱の間の空間にニッチを作ることになりました。
そのため、ニッチの寸法や高さなどはある程度自然に決まっていきます。

ニッチの下地を作る

先ほどの、柱と筋交いを避けた場所にニッチの下地を作りニッチの外形が見えてきました。今回は大きく一つのニッチをとることができないため、左右の隙間に二つのニッチを製作しました。

仕上げ

最後にクロスを張ってニッチの完成です。
今回は、インターホンや給湯器のモニター、スマホの充電スペースとしてニッチを使うため壁の後ろに配線を回しています。

 

今回は、お家を建てる際に非常に人気のあるニッチについてお話ししました。今回の現場は10月に完成を迎える予定です。完成したお家を見るのが今から非常に楽しみです。

このブログを書いた人
阿部槙人(住宅ライフスタイル事業部)

子供の頃から、何かを作るのが好きで、将来はモノづくりに携わる仕事がしたいと思っていました。そんな中で、建築を学び身近な住空間に携わる仕事を選びました。
実際の現場や良いものをたくさん見て、表現の幅を広げられるように頑張っていきたいと思います。

趣味はミステリー小説と音楽で、最近はいろんなイヤホンをコレクションして音の聴き比べなどもしています。