住宅
2022/01/04

暮らしづくり日記 Vol.3

このブログを書いた人
茅野直樹(営業推進部)

営業推進部の茅野です。

住んでいる場所、戸建て?マンション?アパート?、もちろん家族の人数、構成や年齢などみんな異なります。

お仕事、車やお持ちの家具や趣味など様々です。住まいや暮らしは以前に比べてとても多様になってように感じます。

その中で、実際の進行中の新築住宅の家づくりを通して、住まいの価値や、暮らしの価値を上げるための工夫の一連の流れを

『暮らしづくり日記』としてご紹介しております。

 

ー土地目線・建物目線ー

Y様邸と土地についていろんなエリアを探し、建物のイメージも交えて考えました。

ご主人のご実家が新潟市から車で約40分程の郊外。

奥様のご実家は新潟市から約3~4時間くらいの場所で、ご主人と奥様のご両親も来やすい場所がいいかなどたくさん検討しました。

中央区? 東区? 西区? 土地のご提案したり、ここの土地はどうだろうなど、様々な視点で検討しました。

ただ、土地を探す場合は、とにかくこんな場所にこんな感じで住みたいをとことん挙げてみてその後、

優先順位をつけてから探すことをおすすめします。

たとえば、

①土地の広さを重視したい

②徒歩15分以内で最寄りの駅までいける 

③日当たりがいい(南側がひらけている)

④徒歩10分圏内にスーパードラッグストアなど買い物が便利なエリア

⑤公園が近くにある。などなど、

優先順位を決めると、どういう住まいにしたいかが明確になってきます。

他にはは学校区や同世代の人たちが住むエリアや、新潟花火が見える場所が良いなど挙げたらきりがありませんが、、、、、。

 

今回のY様邸はこんな場所・こんな感じをヒアリングしながら

優先順位をつけて、『ここ』を重要なポイントで探しました。

1、仕事場から車で通いやすいエリア(車で10~15分)

2、前面道路は4m以上

3、土地の面積は60坪はほしい

この優先順位で、3カ月以内に決めるという固い意志の元、土地探し・土地選びをしましょうということでスタートしました。

3ヶ月以内ということをリミットにしたのは、良い土地は待てば出てくることはないからです。

また全ての条件に当てはまる土地は実はほとんどないんです。

だからと言って悲観的になることはありません。

全ての条件に合致しなくても、土地の価値をよりあげることが私達の設計・建物にはできるからです

それが私達の建築屋としてアプローチできることなんです!!

前回Vol.2でご紹介した『The House2』のモデルハウスでは北側にリビングも配置しました。

開けている景色を望むためにあえてリビングを北側にもってくる設計をして、

リビングの先にはポタジェという名の畑と畑道具をしまう小屋。

北側は安定した光が期待できるので決して暗いことはなく、開けている景色や畑など、

敷地や周辺環境を取り込んだ設計をすることで、それを利点として空間の力を高めることができます。

 

Y様にも良いなと思う土地があったら、必ずお願いしていたことがあります。

それは土地をお探しされる方で大事なポイントでもあること、

それが現地を必ず見ることです!!

ネット媒体、不動産チラシや情報などはたくさんあります。その中で、あっこの土地いいなと思ったらすぐに現地を見てください!

ネット上、チラシだけではわからないことが現地には必ずあります。

現地に行ったら、車を降りて少し散歩してみるのも良いと思います。

朝と昼と晩で周辺環境や街の表情も変わって見えてくると思います。

 

土地探し・土地選びも2か月ほど経った中、もう少しだけエリアも広げて探しましょうとお話ししていたところ、候補となる土地がありました。通勤時間も+5~10分程かかり、50坪後半の土地でした。

私も即現地を見て、お客様自身もすぐ現地を見て頂きました。既存砂利敷の駐車場でしたが、ほぼ正方形に近い土地!

 

その後、私と設計の八木と同行で、敷地調査を行いました。

 

この敷地調査が重要です。

ネットや不動産情報に記載してある土地の情報は、全て現地を調査するとわかります。

ライフラインの引き込み(給水の引き込みや最終桝の排水の引き込み)やガスを使う場合はガスの配管の有無など、

土地や建物を建てる為に見るポイントはたくさんあります。

隣家の植栽の位置や道路と土地との高低差。

周囲の隣家の窓の位置や給湯器、エアコン室外機の位置なども確認します。

なぜならば住まいを建ててお隣様との視線のバッティングはできる限り避けたいもの。また給湯器やエアコンの室外機も考慮しないと熱気や風が吹き当たらないようにしなければなりません。

前面の道路や周辺状況や電柱・電線の位置も確認します。

敷地の寸法や方位、道路や歩道巾も確認し、敷地調査を行います。

その他には、役所調査といって市役所や区役所などに建物を建てる上での法規制の確認、

または相談に行きます。

ここでようやくプランニングをするための基礎が整います。

土地目線、建物目線の双方を見ることで住まいの価値を高めることができます。

暮らしのヒアリングして、どんな暮らしを思い描いているか話ながら、土地のご紹介ができるとより統一したイメージを持ちながら進めることができます。

Y様の土地もまとまりこれから暮らしのイメージを具現化していきます。

次回は家づくりで大事にしている『光と風と華』の話を住まいのスケジュールを交えながらご紹介していきます。

 

このブログを書いた人
茅野直樹(営業推進部)

大学生時代、イタリアの家具見本市ミラノサローネに行ったのがきっかけで、家具との暮らし、空間表現の楽しさを知り、建築を志すように。インテリア学校卒業後、東京の設計事務所、ハウスメーカー従事後、新潟に戻り、現在に至る。

ワクワク夢が描けて気分が盛り上がる本:渋沢栄一著 論語と算盤 ・ モーリスセンダック著 かいじゅうたちのいるところ。