木造住宅の新築工事は、着工してから完成まで4~6ヵ月かかります。
基礎屋さん、大工さん、板金屋さん、電気屋さん、設備屋さん、内装屋さん、建具屋さんなど、多くの業者さんが関わる建築工事。
工事の途中でいくつかの節目がありますが、その中でも建物の骨組みが完成したタイミングで行われる上棟式はとりわけ印象深いものです。
新築工事の途中、建物の骨組みが完成したときに、無事に骨組みが完成したことを祝い、この先建物が無事に完成することや完成後そこに住むお施主様の幸せと家内安全を祈願する儀式を上棟式といいます。
「棟上げ(むねあげ)」や「建前(たてまえ)」とも呼ばれます。
大工さんたちが朝から柱や梁を組み上げ、建物の骨組みを完成させます。
大きなクレーン車も使って材木を吊り上げ、それを大工さんたちが受け取って次々と作業を進めていきます。
建物の一番高い場所に棟木(むなぎ)を上げ、野地板を張り、建物の形が見えてきました。
工事の安全と家内繫栄を願う「幣束」を、建物の最も高い部分である棟木に取り付けます。
幣束は、神様を招き、宿ってもらうための依り代(よりしろ)とされています。
家が完成した後もそこに住む家族の幸せと繁栄を、家全体を見守っていただくことを祈願します。
幣束にはお施主様の名前を記します。
建物の四隅に、酒、米、塩などをまいて土地と建物を清めます。
昔は家を建てることは大きな厄を招くと考えられていました。
そのため神様へのお供え物である餅や小銭をまくことで、厄災を払い、工事の安全と新築する家の繁栄を祈願します。
またご近所の方とも福を分かち合うという目的もあったり、工事中の音や車の出入りなどで近隣に迷惑をかけることへの感謝の気持ちやこれからよろしくお願いしますというお施主様からの気持ちを表す場にもなっています。
最近は上棟式や餅まきをされるケースは少なくなってきましたが、現在新築工事進行中の現場で、9月14日(日)に上棟・餅まきイベントを行うことになりました。
大勢の方でお祝いをしたいと思います。
場所は、新潟市南区大通。(詳しい場所はお問合せください。)
AM9:30~ 上棟式 神主さんが祝詞を上げます。
上棟式終了後、餅まきをします。
たくさんの福を拾いにお集まりください。
建築中の現場にご興味のある方は、その後ご見学もどうぞ。