こんにちは。クロワッサンの店の岩野です。
暑さが厳しい季節が過ぎ、温かいものが恋しくなってきました。
普段お店でお客様とお話していると、気温が変わることでワインも白より赤が気になるとか、少し濃厚な白が飲みたいという方もいらっしゃいます。
今おすすめのシチリア州やカラブリア州の赤ワインについてご案内します。

品種:ネロ・ダーヴォラ100%
産地:イタリア/シチリア
生産者:アリアンナ・オッキピンティ
セメントタンクで約25日間マセレーション後、2500Lのスラヴォニアンオーク樽に移し22ヶ月間熟成。ボトリング後、2ヶ月休ませてからリリース。
シチリアを代表する土着品種ネーロ ダーヴォラ。重苦しさは一切なく、シッカーニョには爽やかな酸と清涼感がある。「普通につくればこういうワインが出来るのに、マッチョでアルコリックなシチリアワインのイメージに合わせてつくらないと他所では売れない。だから同じようなワインになってしまう」とアリアンナは語る。(輸入元ヴィナイオータ資料より)
生産者:アリアンナ・オッキピンティ

シチリア島の東南部ヴィットーリアで、2004年ヴィンテージより彗星のごとくイタリアワイン界にデビューしたアリアンナ オッキピンティ。そのころの彼女に大きな影響を与えたのはフランク・コーネリッセンの過激ともいえるワイン哲学であった。その哲学を引き継ぐようなワイン造りを当初は行っていたが、その後、彼女の天賦の才であるコミュニケーション能力により華麗なるも充実した多くの国々の生産者との交わりにより近年は理想の追求だけではなく実践的で円熟味を増したワイン造りに進化しており、ヴィットーリアという地域を表現した普遍的な素晴らしいワインを産み出している。
ブドウだけで25ヘクタール、オリーヴで16ヘクタールの栽培面積があり、自社農園で栽培した食物を使い、オリーヴオイル、パスタ、ケイパーの塩漬け、ジャム、ハチミツなどの食品も生産している。(輸入元ヴィナイオータ資料より)

品種:バルベーラ100%
産地:イタリア/カラブリア
生産者:ラーチノ
最近は、赤ワインを好んで飲まなくなりましたが、久しぶりに飲んで飲み心地の良さを感じました。
赤ワインは普段飲まない方も気に入っていただけると思います!
14か月木樽で熟成。果実味もほど良く、畑の標高の高さに由来する酸もあるため、非常にサクサクした飲み心地があります。
ラーチノのセラーから数キロ離れたところに、広大な敷地を持つ貴族の紳士が60年前に小さなバルベーラを植えたブドウ園があり、自分の消費用に醸造していたようで、彼がマリオッコではなくもっと一般的なバルベーラが好きだったのだと。
その紳士の相続人である甥っ子と知り合ったディーノ、あまりにも美しいぶどう園を見て2020年に2,000kgのそのバルベーラのブドウを購入して自分たちと友人のために作ったのがこのワイン。
14か月木樽で熟成。果実味もほど良く、酸もあるため、非常に飲み心地がよきです。
「もうバルベーラは造らないよ。たまには退屈しないように、楽しむために何かすることもあるさ」ということでどうやら1回限りのキュベだそうです。(輸入元ヴィナイオータ資料より)

しっかりした重みもありつつ、優しい口当たり。本当に神無月。
この季節にぴったり!
読書家のディーノ、日本人男性と結婚し東京に住むイタリア人女性が書いた本を読んだそう。その本の章題が、睦月、如月といった月の異名で構成されていて、10月を指す神無月の意味がことのほか気に入り、マリオッコが晩熟型のブドウで10月に収穫されるブドウということもあり、この名前にしたとのこと。ガイジン同様、勝手に日本語の名前をつけておいて、なぜだか全部ヴィナイオータが買わされることになってしまったので、日本でしか飲めないワイン。
ステンレスタンクで醗酵&初期段階の熟成、その後に2000リットル入りの大樽で6か月熟成。(輸入元ヴィナイオータ資料より)
生産者:ラーチノ

ブドウ栽培&ワイン醸造を生業としてこなかった一家の出の、ディーノを始めとする3人の若者が2006年に共同出資して立ち上げたワイナリー。
それぞれ農業とは全く関係のない職に就いていたが、大地に向き合う仕事をしたいと常々考えていた3人、ワインを飲むことはもともと好きだったが、カラーブリアのワインを好んで飲んでいたわけではなく、どちらかというと他の土地の大地に敬意を払いながらブドウを育てワインを醸す造り手のワインに魅せられることが多かった。
自分たちの土地でもこういった表現力のあるワインを造ることができるのではと考えるようになり、土地を買い、開墾しブドウを植え、古い樹齢のブドウを植わる区画を借りてワイナリーとしての活動をスタートする。
どのブドウ畑も、豊かな自然ないし“ドーピング”に頼らない農業を実践する様々な作物の畑に囲まれていて、農薬に頼らない栽培を行う上では理想的な環境。畑ではボルドー液のみを使用し、セラーでも2酸化硫黄以外の添加は一切行わず、2酸化硫黄の使用量も年々減らす努力をしている。(輸入元ヴィナイオータ資料より)
シチリアや生産者ラーチノのワインは他にもございます。

お店にてお待ちしております。