住宅
2019/02/22

フランス・パリ視察研修記③

このブログを書いた人
野口雅範(住宅ライフスタイル事業部)

こんにちは住宅ライフスタイル事業部の野口です。
今回もパリ研修の模様をお伝えします。

3日目 1月20日(日)

今日も地下鉄に乗って会場へ。
日曜日なので地下鉄は比較的空いていた。
1つ目の乗り換え駅でさっそくアクシデント。
なんと、デモのためか地下鉄が封鎖されている!!!

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気を取り直して、少し遠回りになったが別な路線で高速地下鉄(RER)乗り換えの駅まで行く。
こんなことがあれば日本ではパニックが起こり、駅員に詰め寄るところだろうが、そこはパリ。
誰もそんな素振りも見せずに、「あ、またか」ぐらいの感じで別のホームへ。
クモの巣状な地下鉄だからこその利便性でもあった。

高速地下鉄への乗り換えは、昨日通れた自動改札機を使い無事通過。
うん、慣れたもんです。

時間のロスがあったが、10時過ぎにメゾンエオブジェ会場に到着。
今日もパスを首にぶら下げ入場。

本日は「メゾン」ゾーン中心に見学。
昨日同様で、とにかく早足で進む皆に付いていくので精いっぱい。

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自分の性分として気になったものがあると、立ち止まってじっくりと見て・考えてしまうので、
ちょっと油断すると置いてけぼりをくらいそうになる。

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なんせ東京ビッグサイトの3倍の広さですから、大人でも本当に迷子になります。

12時ちょっと過ぎたところで昼食。
今日はホットドック&コーラで乾杯。

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昼食後2時過ぎまで見学後、会場を後にする。

これは本当に見きれない。
5日間開催しているが、5日通ってもどうかなという広さ、そして内容だった。

今回は少人数だったおかげで、○時に□□集合という形では無く
 皆一緒に回ることができた最大のメリットとして、
自分の目が止まるブースと、他人が気になるブースというのがやはり違っていて、
すごく勉強になったし、つい見過ごしてしまいそうな細かい部分(生地だったり、模様、展示の仕方etc)
も追っかけて勉強することが出来たのが本当に良かった。

そして、
「こういった素材もチャレンしてみようか。」
「こんな納まり良いんじゃない。」
「こういう小さなところだよね。」
なんて会話をしながら、楽しい時間を共有できた。

なかには完全閉鎖のブースもあり、入場者チェックのうえ中は写真撮影禁止。
ため息が出るような装飾に圧倒されるが、ここは夢の世界じゃない。
いつか自分たちでもこういった空間を作り、提案していかなければいけないのだ。

さて、
再び地下鉄に乗った我々は、オルセー美術館へと足を運ぶ。

美術館へ着くと入館のための行列。
それでも30分ほどで中に入れた。

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入った先には、空港なみの持ち物チェック。
カバンや手荷物はX線検査をして、金属探知機を通過して入館。
スマホを手に持っていたが為に注意された人がいたが、
それほどの厳しい入館チェックだからこそ、あれだけの美術品を直に鑑賞出来るのだとも思った。

その空間と展示物に圧倒されて声も出ない。
絵画には疎いが、それでもゴッホやミレー、ルノワールくらい知っている。
雑誌やテレビで見たことのある絵画が目の前にあり、ビンビン伝わってくるなんとも言えないパワーに足が止まってしまう。
『本物』を目の前にするともう何もできなくなるし、何も考えられなくなる。
さっきまでの展示会とは別の次元で刺激が激しい。

もちろん、私が知らないだけで、有名な作家の絵画や彫刻がたくさん展示されており、
どれを見てもその作品からの刺激があり、脳みそフル回転が続く。

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〈オルセー美術館絵画鑑賞の手引き〉
という日本語版の本を購入してきたので、じっくりと振り返ってみたいと思う。

そうそう、
驚いたことにフラッシュを焚かなければ写真撮影OKだったこと。
スマホにSNSの時代、むしろ撮影・拡散することによる効果を狙っての事だと思うし、
こっそり撮影されるならって解禁しちゃったんでしょうね。
(後で調べたところ2017年10月から解禁されたようです。)

館内のカフェで休憩。
オルセー美術品を後にし地下鉄で一旦ホテルへ。

荷物を部屋に置き、ホテル近くで夕食を頂く。
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注文をするも、いくつか断られる。
ガスが使えないので調理が限られるとのこと。
先日起きたガス爆発の影響でガスが使えないそうだ。

そういえば、初日にホテルで地図アプリを立ち上げたところ、
数ブロック先の道路が全面封鎖されていた事を思い出す。
てっきりデモの影響からの封鎖だと思っていたが、よもやガス事故とは・・・。

古い街も良いがインフラも同じく老朽化しており、
復旧にもしばらく時間がかかる模様だ。

少し怖いなー
なんて思いつつも美味しいワインを頂き、すっかり忘れてしまう。

みなさんに申し訳ないなーと思いながらもデザートのプリンとチョコレートを完食。
このチョコレートが美味かった!

食事を済ませて外に出てもまだ22時前だったためか
「部屋で二次会しようか。」となる。

近くのスーパーへ立ち寄るも夜はアルコールを売ってくれない。
深夜持ち帰りのお酒の販売は厳しいのは分かるが、まだ早いのでは?

でも、めげない。
「あっちのスーパーに行ってみよう。」
と、初日に紹介されたお兄さんが一人で営業している、小さなスーパーへ移動。
徒歩5分くらいで到着。

このスーパーではあっさりアルコールを購入できた。
「闇か?」などと皆で笑いながら買い物を続ける。

しかも安い。

単純にエビアンのようなミネラルウォーターを購入するにも3-4割程度は安かった。

ちなみに、必然的にパリ滞在中の買い物は主にこちらのスーパーとなり
毎日の朝食はこちらで調達したクロワッサンのほか、甘いパンやお菓子がメインとなる。
最終日にはバターやお菓子を買い込み、すっかり地元密着した感もあった。

 

さて、
ワインをホテルに持ち帰り二次会。
各自グラスを持ち寄り部屋で乾杯!

・・・すると、どうしたことか急激な睡魔に襲われる。

度重なる寝不足や、ホテルに帰った安心感が積み重なったのだと思うがとにかく眠い。
もう少しがんばろうと思うも、意識が朦朧としてくる。

椅子に座ったまま気を失うほどの勢いで倒れ込みテーブルに激突して目を覚ます。

皆に大丈夫かと心配されるほど激しかった模様。

「すみません、もう大丈夫です。」
本当にこの一撃で目が覚めた。

引き続きワインを美味しく頂きました。
ボトルを空けたところでお開き。

部屋に戻り、シャワーを浴び、
今日こそは寝るぞと布団に潜り込む。

ああ、今晩はお前たちか。
美術館で見た絵画が睡眠の邪魔をしてくる。

体は疲れているのに、脳がキャパオーバーの仕事をこなそうと必死に覚醒しだす。
体は眠りたいのに目が冴える。

金縛りってこういう時にかかるんだろうな。
などと、どうでも良いことを考えていたら、

気が緩み すーっと眠りについた。

このブログを書いた人
野口雅範(住宅ライフスタイル事業部)

一級建築士。

主に現場の施工管理をしています。

300棟以上の工事に関わってきました。構造や断熱気密に関することから電気・水道に関することなど何でもお任せください。知識だけではない経験からのアドバイスを心掛けています。

クルマ大好き愛車はホンダS2000。3人の子どもと遊ぶのが一番の癒しです。

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